Lesson
Ø
モールス符号学習を始める前に
Step
1 Step
2 Step
3 Step
4
Step
1 学習態度
モールス符号学習を始めるにあたり、まず大切なことは、あなたが「モールス符号を覚えよう、覚えたい」と思っていることです。覚えたくもないものを無理やり詰めこんでも記憶には残らないでしょうし、覚えたとしてもすぐに興味がなくなり忘れ去るのが関の山です。この学習を始める人は「符号を覚えたい」と思っている人であること、それだけで学習の成功はほぼ約束されています。あとは最後までその意欲を失わないかどうかです。ただし、意欲が「焦り」にならないように注意しましょう。モールス通信は「楽しい」ものです、学習過程も「楽しく」あるべきです。学習が「楽しく」なければ、しばらく練習を休んで、他のことをして再び楽しく学習できるまで気長に待ちましょう。焦りは学習の進捗を阻害します。つねに前向きな態度で、焦らず、楽しみながら学習をしましょう。
Step
2 音のパターンを覚える
モールス符号は「音のパターン」あるいは「音のリズム」です。この学習方法は「音のパターン」として符号を認識するようになっています。決して短点(点)と長点(線)の組み合わせで視覚的に覚えてはなりません。一般的なモールス符号一覧表は点と線のイメージでわかりやすく書いてありますが、このイメージで覚えてしまうと、例えばモールスの「A」を認識するプロセスにおいて、
@「トツー」と聞こえる ⇒ A短点と長点のイメージを浮かべ頭の中の符号表から一致するものを選ぶ ⇒ BAと認識する
という3ステップの処理が必要になります。
符号を音のパターンとして覚えることで、
@「トツー」と聞こえる ⇒ AAと認識する
という2ステップだけで済みます。
イメージで覚えてしまった人が受信スピードがある程度のレベルより上がらないことが多いのはこのためだといわれています。(また、符号を他の似たような言葉の語路合せで記憶する合調法という方法(例、A=アレー)も、符号認識過程で余計な意識処理を必要とするため、A〜Zまで覚えるのは早いですがスピードがある程度以上上がらなくなり結局は実用的では有りません)
Step 3
ペンはいりません
Step1「学習態度」で述べたように、音のパターンを聞いたら即座に符号を認識することに集中することが重要です。そのために、ペンで書き取ることは最初は控えましょう。書き取りは後からでも遅くありません。私達の目指すところはモールス符号をコミュニケーションの道具として使う事であり、業務通信のように一時一句を間違えずに書き取ることを目的にしていません。
一日一レッスンを進めれば約2週間でアルファベット、数字、よく使う記号までの学習を終了できます。音のパターンとして記憶するために速度は余り遅くしないで、13WPM(words
per minute)=毎分65文字相当の速さを基本としています。音声はMIDI形式で保存してあります。MIDI発生にはMORSEMIDIというソフトを使用させていただきました。(http://www.netvampire.com/ham/)
尚、各レッスンに表示のスピードは使用したフリーソフトの設定をそのまま記載しており実測値ではありません、実際の再生スピードはお使いのパソコンにも依存する場合がありますので、おおまかな参考にとどめてください。また、音質がモールス符号としては少々悪いですが我慢してください。(使用ソフトに依存するため)
MIDI音声クリックの度にメディアプレーヤー等の再生用プログラムのウインドウが開いて邪魔になる場合は、お手数ですがお使いのプレーヤーのメニュー設定等で表示を最小化するなどしてください。
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