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150 next》 |
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● No.150 |
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初期のK2を所有しています。スプリアスを測定し、いかに 延命できるかを考慮しています。 先日、測定したスプリアス帯域スプリアスの結果は、下記の とおりです。 送信出力10Wで、規格に合致する周波数帯は3.5MHz帯、7MHz帯、 そして10MHz帯迄です。 送信出力を5Wとした場合は、14MHz帯と18MHzが入ります。 残念ながら21MHz帯、24MHz帯及び28MHz帯は手を加える必要が あります。 特に28MHz帯は、寄生発振気味ですので、少々厄介です。 ハイバンドは、高調波よりも混合周波数の漏れスプリアスが 多いため、結合コンデンサや同調回路のQを上げる対策及び Qの高いBPFを挿入する必要があります。 しかし、出力を10Wとするのでなく、5WのQRP機として考えれば、 対策も比較的簡単にできるのではと、安堵しています。 今まで活躍したK2の延命を図りたいと思います。いずれ対応 策を発表させて頂きます。 なお、帯域領域のスプリアスは、上手く合致できるのではと 思われます。 |
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● res.1 |
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ところで、空中線電力が10Wのスプリアス要求値は、−53dB, 5Wの場合は-50dB、1Wでは−43dBです。 従って、1WのQRP機であれば、自作機であってもほとんど OKとなります。 回路図から考察しますと、K2の場合、パワーアンプの3段前に BPFが入っていますが、その2段の同調回路のカップリング コンデンサの容量を減らして、帯域を狭くしてCWバンド のみを通すようにすれば、相当改善できると思われます。 頭の中で考えるのと、実際とは思うようにならないことも 多いです。しかし、実行してみたいです。 |
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● res.2 |
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スプリアス発射の基準値は「無線設備規則別表第三号(第7条関係)」に規定さ れてゐます。 30MHz以下のアマチュア局について注があり標準と異なります。40番付近の注 を探します。注の番号は注釈の増減により変更されます。 >30MHz以下の周波数の電波を使用するアマチュア局(人工衛星に開設するアマ >チュア局の無線設備を遠隔操作するアマチュア局を含む。)の送信設備の帯域 >外領域におけるスプリアス発射の強度の許容値及びスプリアス領域における >不要発射の強度の許容値は、2(1)に規定する値にかかわらず、次のとおりと >する。 上記の規定を減衰比で表現すれば 空中線電力 10W − 帯域外領域-40dB以下/スプリアス領域-50dB以下 5W − 帯域外領域-40dB以下/スプリアス領域-50dB以下 1W − 帯域外領域-40dB以下/スプリアス領域-43dB以下 となります。 帯域外領域は帯域の狭さからA1Aモードが厳しく、電源系統からのノイズによ る変調に注意が必要です。 サイドトーン発振器の信号で変調が掛り不合格の場合があります。 |
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● res.3 |
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JN1PEI 金谷OM 10W時のスプリアス帯域のスプリアスは-53dBで無く、-50dBでOkということですね。 少しですがアマチュア局の場合、緩いということですね。 帯域外領域のスプリアスは、すべての無線機に言えますが電源装置のノイズについては、 十分注意が必要ですね。 安物のスイッチイングレギュレータを使う場合や、終段部のノイズ・デカップリング用 コンデンサの劣化は要注意ですね。 認定制度でOKとなっても、いい加減な電源装置を使うと、帯域外スプリアスが多いと いうことも考慮しなくてはいけませんが、殆どそういうことに対した警告は発せられませんね。 本当は、無線機と常時使用する電源装置でスプリアスを測定することが重要ですね。 特に、車載無線機は車のオルタネータ雑音が帯域外スプリアスを発生させるので、 車の整備と、ノイズフィルタを必ず使う事が重要かと思います。 業務機は、電源ノイズに対するフィルタが装備されている機器も多いです。また、DCDC コンバータで電圧を下げて終段部を動作させる機器もあります。また、DCDCコンバータの ノイズ対策もしっかりされています。 今回の測定は通常使用する電源装置で測定しましたが。帯域外領域の測定には、スペアナの 使い方も熟知して使わないと、何を測定しているかわからなくなります。 いい加減に測定し、測定条件を聞かれて間違った測定であったということにならないように 注意が必要と思います。 |
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● res.4 |
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>JN1PEI 金谷OM > > 無線設備規則別表第三号第七条関連の通達を確認しました。 アマチュア局のそれは30MHz以下の電力区分が5Wを超えるもの、1Wから5Wのもの、1W以下の ものと3つに分かれており、記憶するのも簡単です。 帯域外領域スプリアスは1W以上がすべて50mW以下かつ、-40dB、1W以下は100μW以下ですので、 1Wで-40dB、以下順次電力に応じ100mWで-30dBと低下します。 スプリアス領域の場合は、5W以上はすべて50mW以下かつ-50dB、5W以下は順次電力に応じ4Wがー49dB、 2.5Wが-47dB、2Wが-46dB、そして1Wがー43dBと低下します。 アマチュア局が3dBの猶予を持たせて頂けるのは、ありがたいのですが、それでも短波帯で-50dBと いうのは、私が開局した時であれば、到底そこまでには届かないレベルと思われます。 私の開局当時には、3.5MHzでCQを出すと2倍の高調波の7MHzで応答があったという時代でした。 その時代に合わせた技術に追従するのが、必須かと考えます。 |
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● res.5 |
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便乗質問で申し訳ございません。 A1A信号の帯域外領域ですが、必要帯域幅が500Hzで、キャリア周波数から250Hz離れたレベルが-40dB以下という認識でよろしいでしょうか? ご指摘の通り、かなり厳しい基準で、私の知識&技術では単純な水晶発信でもクリアできそうもありません(涙) さらに、キレイな電源確保やALCの掛け方に注意・・・考えただけでお腹が痛くなりそうです。 |
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● res.6 |
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JI1DRW 大山OM 250Hzでは、どんな無線機でもOKとなりません。説明書には2.5BNと記載されていますが、 500Hzの2.5倍の1.25kHzです。 送受信機に漏洩の少ないダミーロードをつないで、できる限り離れて確認してみてください。 自作機でも、無理やりパワーを欲張った機器で無く、安定な動作する機器で、CWのトーンが きれいな電波で、しかも高調波に対するLPFを通してあれば合格できるのではないかと思います。 水晶発振回路またはVXOのQRP機であれば比較的上手くいくと思います。 しかし必ず、スペアナを通して確認をする必要があります。このスペアナが高価ですから、 これが問題です。ハムフェア―などで実測サービスしてくれる方を探さないといけません。 JARLでやってほしいですね。 |
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● res.7 |
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私の先のメッセージにはスプリアス規定をまとめた私のブログへのリンクが添 付してありました。編集削除ボタンの下の家の印です。 私はアマチュアからの測定を引き受ける準備のため測定法を一昨年確認をしま した。また実験を記事にもしてゐます。 そこに帯域外領域の幅の定義などもまとめてあります。 A1Aの場合、BNはOBWの基準値ですから±250Hzです。 そこからHF帯の場合±10kHz迄が帯域外領域と定義されます。帯域外領域はス プリアス領域より緩い基準が適用される場合があります。 測定例 http://ksng.way-nifty.com/blog/2017/01/cw-b49f.html 水晶発振器は250Hzで-100dBc/Hz程度のC/Nは得られるので変調が掛らなければ 合格する筈です。筈と言ふこころは周辺回路からのノイズ、電力制御回路の応 答の影響を受けて思はず変調が掛ることがあるからです。 実験用20MHz水晶発振器のC/N測定例 http://ksng.way-nifty.com/blog/2016/10/anritsu-ms2691a.html A1Aの帯域外領域の測定をするにはRBWを小さく設定できるスペアナが必要です。 但しHF帯についてはAPB-3が役に立つと考へてゐます。 |
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● res.8 |
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JA2DNA OM JN1PEI 金谷 OM ご丁寧にありがとうございます。 RBWをそれなりに小さく設定できるスペアナを所有していますが、 古くて未校正なため実験時の目安にはなりますが実用(申請)に耐えません。 一番作りやすそうなCW送信機が一番厳しい。。。という印象を受けました。 現用のリグ群を大切に使おう!っと強く思った次第です(苦笑) |
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● res.9 |
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残念ながら、延命処置は延期となりました。理由は、 私の体の延命が必要になりました。 市民健診の、胃がん検診で再検査となりました。結果は、 がんが見つかり、その後、数回各種検査をしました。 25日の最終検査で、その後のオペの日が決定します。 K2の対応は、その後となります。しばらくお待ち願います。 |
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● res.10 |
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JA2DNA OM 検査の結果は如何でしたでしょうか。 暑い日が続いています。くれぐれもご自愛くださいませ。 JI1DRW 大山 |
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● res.11 |
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JI1DRW 大山OM 検査結果はステージ1.5位のようですが、安全のため 胃の切除ということになりました。 しばらくは大人しくしています。 ここでお話しする内容ではありませんので、 メールアドレスへお願いします。 |
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● res.12 |
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各局 8月31日に退院しました。暫くはおとなしくしています。 しかし、体調が良くなりましたら、BPFのカップリング・コンデンサを少し容量の 少ないものに交換し、再チューニングしてみたいと思います。 |
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● res.13 |
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先日、TDKノイズセラミックコンデンサを1pF〜4.7pFを各10個ずつ注文しましたら、 販売制限ということで入手できません。代品としてムラタの製品で再注文いたしました。 最近、セラミックコンデンサ(チップも含む)の販売制限があることは知っていま したが、まさか10個という少量でもNGとなるのには困ったものです。 アマチュア無線家が自作する環境が苦しくなったようです。そして、世界中の部品の 流通が何か狂ってきたようです。 |
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● res.14 |
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コンデンサについて、入手困難のため耐圧100V⇒25V、国産⇒中国製でサトー電気に 注文しました。しかし必要な容量のものが入手できないため1pFを2pFの直列、1.5pFを 3pFの直列としてRFパワーアンプ前のBPF回路の結合コンデンサを交換しました。 ただ、K2のパワーアンプ部の取り付け方法に難があり、再組立て後電源を投入すると、 動作しません。何度も分解しその原因を調査したところ、終段トランジスタのヒート シンクが薄くなっていて、ショートしていたようです。従ってそのヒートシンクを交換 する必要があります。 残念ながら私のジャンクボックスにはTO-220タイプ用のものが無く、再注文する必要が あります。新スプリアス法の対応には遠い道のりとなりました。 |
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● res.15 |
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ヒートシンクが見つかりました。少々体調の悪い夜に寝付かれず考え込んでいました時に 手持ちのジャンク無線機の受信部のAFアンプ部ICにヒートシンクが使われているのを 思い出しました。 丁度、TO-220タイプでしたので幸いです。早速ジャンク無線機から数枚のヒートシンクを 取り外しK2のRFアンプ部分に取り付けてショートしてないか、テスターで恐る恐る導通 確認をしましたが、問題なしです。その取り付けビスを思いっきり締め付けましたが、 それでも問題なしです。 あとは電源を入れて,BPF部の調整ですが本日実施したいのですが残念ながら、絶縁ドライバー とコア回しが見つかりません。無理をしますとコアが割れますので、パート先にあるのを 引き取ってからの調整となります。 結果は、BPFの帯域が狭いのと、損失が多いのではと思われます。K2はCW/SSB用ですから、 CW用の帯域に狭くなっても新スプリアス機器として申請しようと思います。 |
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