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No.117
緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 2017/02/26 (Sun) 11:38
jr1ilk
1エリア OM
 昨年来、『真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々』ISBN-13: 978-4163575308、という本を読んでいます。
 これ、9割がた真珠湾攻撃に関する大日本帝国からの暗号と電信の話です。で、最も気になったのは、帝国海軍は欧文も訓練したかということです。
 さんざんググったり、回想録を読んだりしましたが、(欧文を和文に訂正)和文を訓練した話しか出てきません。

 どなたか、お答えください。

res.1
Re1:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 2017/02/26 (Sun) 11:30
JR9PRA
9エリア OM
こんにちは!JR9PRA輪島市のToshi加藤です。
基本的には和文モールス符号の練習がほとんどでしたが、知識として欧文モールス符号の練習もしていたそうですよ!
友軍の通信のみならば、和文モールス通信だけで十分ですが、敵の通信を傍受する通信兵は欧文モールス符号の練習もしていたそうですよ!

res.2
Re2:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 2017/02/26 (Sun) 11:34
jr1ilk
1エリア OM
>こんにちは!JR9PRA輪島市のToshi加藤です!
>基本的には和文モールス符号の練習がほとんどですが、知識として欧文モールス符号の練習もしていたそうですよ!
--------
 早速のご返事、心より感謝いたします。
別の文献『雷撃機電信員の死闘』ISBN4-7698-2290-1
においては、自局の呼び出し符号を答えるにあたり『ホヘ』
と打電しています。『de』とは打たないようで・・。
欧文をやってはいた件・・、参考になりました。
 こちらは、ペーパーライセンス30年を反省して、日々和文の復習をしています。まずは、やる気を創造すべく、苦労している次第です。H i 。

 
 

res.3
Re3:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 2017/02/26 (Sun) 15:13
JR9PRA
9エリア OM
「雷撃機電信員の死闘」ですね!日本海軍の雷撃機(艦上攻撃機)に搭載されていた無線機は九六式空三号無線電信機ですよ!
出力50W、送受信範囲、中波が300KHz〜500KHz、短波が5MHz〜10MHz、800海里以上の通信が可能、ク式三号無線方位測定機により100海里までの方位測定が可能でした!
「零戦」に搭載されていた無線機は初期のものは九六式空一号無線電信機、後期のものは三式空一号無線電話機でした!
九六式空一号無線電信機は無線電話も使用できましたが、無線電話はオマケみたいなものあまり頼りにならなかったそうですよ!
三式空一号無線電話機に換装されてからようやく無線電話が使えるようになったそうですね!
三式空一号無線電話機は、出力15W、送受信周波数範囲5MHz〜10MHz、50海里までの通信が可能でしたよ!

res.4
Re4:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 2017/02/26 (Sun) 16:44
jr1ilk
1エリア OM
>「雷撃機電信員の死闘」ですね!日本海軍の雷撃機(艦上攻撃機)に搭載されていた・・

 重ね重ね、すごく興味深いお答えありがとうございます。以前職場の年配のかたに2アマのアドバイスをして、ご当人は、欧文を習得したのですが、実家のお兄様から、『お前は、そんなとこで電信やっているけど、俺なんか飛行機を操縦しながら電信をうったんだぞ!』と言われたのを話していました。

 ついでながら、前者の文献ですが、情報の自由法で請求した公文書の取材と関係者のインタビューで執筆されています。
 読者からは、山ほどケチがつけられて、旧日本軍関係者は、無線封鎖がされていて、偽電報も山ほど送信したので、この本は作り話だとの指摘が多いです。
 しかし、真珠湾攻撃部隊がハワイへ向かう途中、台風に遭遇したのは事実らしく、船団は散開してしまったとのこと。これらを集結させるには、無線を使わざるを得ないはずです。
 また、外務省の紫暗号は、解読されていたのも事実のようで、間接的に、開戦決意はバレていたとのも事実と思います。
 伊郷潜水艦部隊は、律儀に航行状況を報告していた点は、理解できます。長波を使っていたようです。潜水艦の場合秘匿性が高すぎるのと速度も遅いので、律儀な通報は必須と思います。

 潜望鏡深度にてELFのESKで連絡したのち、人工衛星をよせて、レーザー光線で詳細を打ち合わせ・・・、ン、なわけないですね
。H i 。
 1.9MHzは、ポピュラーになりすぎてしまい、135KHzに興味津々です。

res.5
Re5:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 new! 2017/02/26 (Sun) 19:25
JR9PRA
9エリア OM
こんばんは!「俺なんか飛行機を操縦しながら電信を打ったんだぞ!」これは電信員がいない単座の戦闘機のことですね!
三式空一号無線電話機は電鍵も接続することができ、モールス通信も可能でしたよ!
無線封鎖は確かにありましたが、無線を使用せざるを得ないこともあり完全ではなかったようですね!
戦争末期の本土防空戦では海軍の「紫電改」や陸軍の「五式戦闘機」が無線を有効に活用して戦果をあげていますね!
おっしゃるとうり、伊号潜水艦はよく長波を使用して無線通信をしていたそうですよ!
日本軍と外務省が使用していた「九七式欧字印字機」による暗号電文は米軍に解読されていたようですね!

res.6
Re6:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 new! 2017/02/26 (Sun) 22:27
jr1ilk
1エリア OM
>戦争末期の本土防空戦では海軍の「紫電改」や陸軍の「五式戦闘機」が無線を有効に活用して戦果をあげていますね!・・

 この件は、初めて知りました。
・・そうですね、単座式の戦闘機はどはすべて一人でやって大変だったようです。
 当該本によると、海軍は5数字暗号という形式を使用していて、天才的な女性暗号専門家がついに解読に成功したとか。しかし、すべて単純にできたようではないようです。いまだに、公開されない資料が多く、詳細は不明な点が多いとのこと。
 文献によれば、(敬称略)山本や、南雲らの呼び出し符号が分析できて、それらの具合から、大まかな動きが分かったとのことです。
 また、『ニイタカヤマ・・』に関しては、自分では平分で送るわけないと思ってましたが、米国関係者でも暗号だったという証言と、平分だったというのと、2分されているとのことです。
 しかし、著者の見解では、暗号員が乗せられないような小規模な船舶にも知らせる必要から、平文ではないかとも述べてます。

 脇道にそれ過ぎましたが、著者の趣旨としては、ルーズベルトとその取り巻きが日本に先制攻撃させることで、米国が参戦し、ドイツと開戦し、英国を支援する。こうした、諜略を仕組んだ確証を得たというものです。
 ハワイの軍人は、おとりに使われた形になってゆきます。しかし、軍関係者の必死の責任逃れもあり、真相解明はまだ不十分のようです。日本大使館の宣戦布告の通告が遅れたことが歴史になっていますが、米軍関係者はそれより前に通信傍受から知っていたとのこと。

 そうした一連のカギになるのが、戦略的諜報能力であり、日本発信の電報がどう解読され、どこまで知りえていたかが問題になるわけですが・・。

 日本軍が正式に欧文を練習しなかったとしても、和文で受けて、書き直せばたやすく欧文が再現できる点は、今回気づきました。
  
 おりしも、文化遺産支援ボランティアのつもりで、通信術を復習し始めたのも何かの縁と思います。

 まあ、このような興味本位がないと今後の、ド退屈な送信練習の勢いがつかない次第です。

H i 。

res.7
Re7:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 new! 2017/02/28 (Tue) 00:37
JQ1OOD/AKI
1エリア OM
 私も DAY OF DECEIT 真珠湾の真実読みましたよ。
ISBN0-684-85339-6 スティネット氏の原文
ISBN4-16-357530-8 妹尾作太男さんの訳文

 私の父方祖父は帝国海軍士官で和文は合調音で覚えさせられたようですが、軍令部第3班では米英支蘇の通信傍受で大和田通信所では、下士官兵のプロが和文の文字として受信、ここから予測ですが軍令部第3班で解読ってやっていたのでは。
 私の母方祖父も帝国海軍予備士官で台北飛行場(今の松山飛行場)長やっていたそうですが、こちらでは無線関係の話は聞いていません。

 日本語版の訳者:故 妹尾作太男さんとはご近所さんで、海軍血縁関係でお付き合いがありました。
スティネットさんとも出版記念会でお話ししたことがありますので、ご興味がありましたらメールください。

res.8
Re8:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 new! 2017/02/28 (Tue) 09:49
jr1ilk
1エリア OM
> 私も DAY OF DECEIT 真珠湾の真実読みましたよ。
------------------
 驚くべきご回答ありがとうございます。
当時、直接体験された方々は90歳代であろうし、前述の文献では判然としなかった折、とても有難く感謝いたしております。

 大和田通信所、40年前には2〜3回見物に行きました。花見ができて良いところでした。数えきれないほどのロンビックが、新座市民?の耕地にのさばり、コニカルワイドと、教科書通りのログぺりがあって、うらやましい限りでした。

http://freepages.genealogy.rootsweb.ancestry.com/~bulger/owada.htm

 上記サイトでは、素晴らしいオモチャでSWLやってます。 
 トランプさんは、当分返してくれそうもなさそうですね。せめて、A1クラブには、年1度くらい解放してほしい!!!。

res.9
Re9:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 new! 2017/02/28 (Tue) 23:05
JQ1OOD/AKI
1エリア OM
 先の大戦を経験された方は、ほとんど亡くなってきています。
貴重な証言を保存できればと、今になって思います。
関係者が亡くなってきているから、間違ったデマや捏造も出てきています。

 例えば「海龍」。
wikipedia等では、特攻兵器と記述がありますが、私の義父(90歳現存最後の海軍特年兵)は三浦半島油壺で半身潜りながら海龍の魚雷整備をやっており、今でも特攻兵器ではないと話しています。
これについては、ボイスレコーダで後日のためにデータで話を保存することが出来ました。

 義理ので伯父さん(ノモンハンの僅かな生き残りの一人)から生前、話を聞いたのですが、自分の息子にも戦争中の話は一切しなかった。朝日新聞のように自分も変わらないと一族に迷惑がかかるといっていました。
私が海軍血縁関係者だから初めて話してくれたことであり、亡くなってから息子さん(といっても私より随分年上で海外在住ですが)と初めて会って、親父がこんなに気を遣っていたとはと、遺品の慰問袋を初めて見て、涙を流しておられました。

res.10
Re10:緊急質問 『帝国海軍は、欧文を使ったか?』 new! 2017/03/01 (Wed) 16:52
jr1ilk
1エリア OM
>貴重な証言を保存できればと、今になって思います。

> 義理ので伯父さん(ノモンハンの僅かな生き残りの一人)か

----------------------------------------------------------
 重ね重ねのコメントありがとうございます。
対戦でひどい目にあったという言いようは多数聞いてきましたが、客観的な視点や、裏にある事実に近づくものは少ない気がします。
 その辺を、確定しておかないと次の世代は実体験していないわけで、教訓としての意義が弱くなってしまうと心配しています。

十七歳の硫黄島 (文春新書) [新書]
秋草 鶴次 (著)
ISBN-10: 4166605445
ISBN-13: 978-4166605446

 こちらの文献は、本人が回想録を書いたのですが、あまりにもひどいので、両親が他界するまで隠してあったものを決意して公表したとのことです。
 この著者は、通信学校卒です。


東京大空襲―B29から見た三月十日の真実 (光人社NF文庫)
E.バートレット カー (著), E.Bartlett Kerr (原著), 大谷 勲 (翻訳)
ISBN-10: 4769823037
ISBN-13: 978-4769823032

 こちらのほうは、どうしてそうなったか、目的はなんであったか、搭乗員も地獄を見た?。など、従来の日本側からの体験談からは得られないことが多数書かれています。



本当にゼロ戦は名機だったのか―もっとも美しかった戦闘機 栄光と凋落 (光人社NF文庫)
ISBN-10: 4769826400
ISBN-13: 978-4769826408

 とても興味深い内容です。P232にて、電鍵をたたいて新鋭B29の出現を報告しているシーンが出てきます。




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