William G.Pierpont N0HFF
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改訂2版-第28章
文字頻度-国際モールスの場合
第27章 目次 第29章
文字頻度は暗号文解読術に関する一般的な書籍から引用し、通常の英語テキスト1000文字中の出現回数を基準とします。各文字は構成単位に分解して、1ユニットを1短点の長さ、111は3ユニットで長点とし、それと等しい沈黙を0で表します。文字間隔に必要な3単位の沈黙として下記のように(000)を付加します。
出現回数 文字 構成
単位 計1000
平均構成長 11.23 平均単位 9.07 計9076上記より、もし上記の平均文字長の5倍と語間隔に必要なスペース(合計で7単位=
0000000)を加えると、通常の英単語の長さ5 x 9.076 + 4 = 49.38になります。これは標準単語の50ユニットにわずか1%たりないだけです。(対照的に、ランダムな5文字グループの平均は60.15単位です。これは通常の英単語より20.3% 長いです。)同様の分析で数字の平均長は17単位(最小12、最大22)となり、5つの数字のグループを送信するのにかかる時間は文字を送るときに比較して1.78倍長くなります。
これらの計算を比較するとなぜ受信速度が送信されるマテリアルによって変わるのかがわかります。
興味のひとつとして、以下に構成単位の短いものから純に並べてみます。(文字スペースは単位に含みません)――すべて奇数であることにご注目:
1 - E; 3 - I, T; 5 - A, N, S; 7 - D, H, M, R, U; 9 - B, F, G, K, L, V, W; 11 - C, O, P, X, Z; 13 - J, Q, Y.インターナショナルコードの外国への適用:
オリジナルのアメリカンモールスコードの場合: