A1-Forum = 欧文 = |
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● No.260 |
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まだゆっくりとした符号に限りますが、和文モールスのヘッドコピーが できるようになって、言葉としてそのまま頭に入ってくるようになりました。 人が話しているのを聞いているような感覚になることもあります。 欧文モールスの場合は単語にならないと発音が決まらないので、和文のようには いかないと思うのですが、ヘッドコピーができるようになるとどのように 聞こえるのでしょうか。 JI1JDI jin |
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● res.1 |
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なかなか欧文モールスのヘッドコピーができないのでいろいろ調べているのですが、 次の記事を見つけました。 http://n6ev.com/articles/phonic-method/ この記事で紹介されている"phonic sound"というのは、次のページにある 「フォニックス」のことでしょうか。 https://www.mpi-j.co.jp/store/phonics/ B, A, G という文字はそれぞれビー、エー、ジーであるけれども音はそれぞれ ブ、ア、グとなるので、聞こえた符号を頭の中でそのように発音していくと BAGの発音(バッグ)になるという感じでしょうか。 この方法なら和文のヘッドコピーと同じようにできそうですね。 この方法でヘッドコピーされている方はいらっしゃいますか。 JI1JDI jin |
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● res.2 |
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Jinさん 欧文ヘッドコピーに関する情報ありがとうございます、ご紹介いただいたサイトをよく読まないまま、私のささやかな欧文経験から申し上げますと、「頭の中で発音していく」というより、英文の本を黙読するときに似た感じで、文字を一文字ずつ追うのではなく文字は無意識のうちに文字変換されその過程でワードとして類推、認識を繰り返ているようです。 例えばWORときたら脳内ではWORから始まる単語を類推して WORD WORK WORLDなど候補が上がります、この過程で頭の中で発音に似た活動をしているかもしれません、そしてその時の話の流れからそのあとにくる符号をある程度推測しながら、文章として理解していくという流れです。いわば<脳内音読>とでもいいましょうか。 これにより、少々QSBやQRMで符号が抜けても会話できるようになります。 ランダム符号の脳内メモリーはせいぜい数文字なので、最初の3文字くらいがきたら<脳内音読>が始まると考えてください。 JE1TRV/JS2AHG Atsu |
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● res.3 |
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Atsuさん、詳しく解説いただきありがとうございます。 黙読の仕方の違いでヘッドコピーのアプローチの仕方も変わるのかもしれないですね。 私は文章を黙読するときも頭の中で音声にしてそれを聞くような読み方なので、 「WOR」から「WORD, WORK, WORLD」を推測するときも音声化しないと頭に残らないみたいです。 もしかしたら"Phonics Sound"方式があっているかもしれないので、少しチャレンジしてみます。 JI1JDI jin |
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● res.4 |
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Jinさん、Takeshiと申します。私見を申し上げるようなベテランではないのですが、基本的にAtsuさんのご意見と同じです。私の場合、「文字が浮かんできてそれらが連なって単語になる」という感じで、英語が音で聞こえるようなことはありません。頭には文字が浮かびます。これはAtsuさんが書かれているように、日本語と英語の違いが大きな理由と思います。日本語は一字一字正しい音になり得ますが、英語は違いますよね。確かにフォニックスの考え方はありますが、CWで意識したことはありません。 更にCWではスペルが略されたりする事もありますので、スペルミスの場合も含め、受信した文字から本来の単語を推定するという作業があります。コンディション次第では数文字飛ぶことがありピンチになりますが、最後は文脈から判断することになると思います(それができないときはアウトです)。これは日本語でも数文字飛べば同じ状況ですよね? ただ、英語Nativeのかたは数文字で音が浮かんでくるのかも知れませんね。これはどなたかに聞いてみたいところです。私の場合、歳のせいもありますが、今後とも音になる事は無いだろうと思っています。以上失礼しました。 |
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● res.5 |
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和文しかできませんが、私の場合は声で聞こえる感じです。 何回も直接会話した人なら、その人のしゃべり方で聞こえるイメージです。 それに朝一番つながった人から、「オハ」とくれば、あとは「ヨウゴザイマス」でしょうから、そこのところは全く聞いていません。 そんな具合で一つのQSOのうち、半分くらいは聞かずにハムログに今日のQSOのキーワード(あとで返答することを忘れないように)を入力したり、それもない時はリグの近くのTVを視聴したりしています。 初めてのQSOの時は相手局の名前と住所のところは集中して聞いています。たまにとりっぱぐれた時は、もう一度送ってくださいと遠慮なく言えばいいので緊張はしていません。 気楽に楽しくやろうとそれをいつも思っています。 |
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● res.6 |
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すみません。名前を忘れていました。JN3WCI(かわうち)です。
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● res.7 |
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返信ありがとうございます。 Takeshiさん > 文字が浮かんできてそれらが連なって単語になる これは頭の中に映像として浮んでくるような感じでしょうか。 以前お会いした方はホワイトボードのようなものが頭の中にあって、 そこに文字が書かれていくというようなお話を伺ったこともあります。 > ただ、英語Nativeのかたは数文字で音が浮かんでくるのかも知れませんね。これはどなたかに聞いてみたいところです。 英語ネイティブな方がどのように受信しているのか、これは私もとても興味があります。 かわうちさん > 和文しかできませんが、私の場合は声で聞こえる感じです。 > 何回も直接会話した人なら、その人のしゃべり方で聞こえるイメージです。 ゆっくりな和文なら人の話を聞いている感じになってきました。 予測受信もあるのだと思いますが、不思議な感覚です。 JI1JDI jin |
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● res.8 |
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Paul N6EVの論考、それに各人の議論を興味深く読ませて頂きました。 アマチュア無線から離れてしまいましたが、CWの受信プロセスについてはかねてから関心を抱いていました。 Paulの主張するのは、暗記受信ヘッドコピーに際して、単語の発音を意識しようと言うことのようですね。Phonicsというのも、子供の英語教育で、発音ができるようになると、綴りも自然に行えるという教育方法のようです。 恐らく、多くのnativeは、暗記受信するときに、自然に単語を頭の中で発音しており、それが単語・文章を把握するコツだと考えているのだと思います。 これにはいくつかの問題があります。 まず受信している単語、または文字でも良いのですが、を発音することに神経が集中してしまい、コミュニケーションの本質である、メッセージの理解に障害になってしまう可能性があります。無線通信の場合、QRM、QSB等によって単語の一部をコピーできないことはざらに起きます。その場合、意識が発音にかかり切っていると、文字、単語、文章の中身の理解が疎かになるのではないか、という疑問です。 フォニックスが有効な学習手段であるためには、もともと単語の部分の発音と、綴りが一対一対応するという知識の集積が必要です。会話のヒアリングには有効な学習手段であるのかもしれませんが、通信速度が遅く、また完全な受信状態ではないことの多い、電信の暗記受信には向かないように思えます。 Paulは、二つ目の文章で、フォニック法で受信練習するためどうしたらよいかと問われて、受信の際に、何か電信受信以外のことに注意を向けたらどうかと提案しています。これにも賛同しかねます。ヒトの意識の容量は決まっており、同時にマルチタスクをこなすのは、その一つのタスクによほど上達していない限り無理です。暗記受信がままならないときに、他のことに神経を使う、というのは邪道で、初心者を惑わせることになります。 では、どうしたらよいか、特にnon nativeである我々は、どのように電信の暗記受信を訓練すべきかという問題に突き当たります。Atsuさん、Takeshiさんの仰っていることとほぼ同じになりますが、・・・まずは意味を理解すること。PaulのいうComprehensionを進めることです。発音は、それに付随する二次的な事柄ではないかと思います。 文章は、一つ一つの文字、単語、文章それから文節からなります。現在受信中の単語αは、何が送られてくるのかを推測し、単語αの綴りを予測する。さらに、その単語αから先に進んだ時に、その後送られてきたメッセージから、単語αの推測が正しかったのかどうか、を反省する。この推測と、反省のダイナミックな運動が、会話的な電信の交信では必須になります。 ここでnon nativeにとって大きな壁は、英語の語彙力、統語の知識です。電信は、言語の表面を覆うカバーのようなもので、本質は言語、アマチュア無線の場合英語です。ですから、英語力がある程度必要になります。 これらのプロセスは、別に電信に特徴的なことではなく、通常会話でも無意識のうちに行われている作業です。 言語を用いたコミュニケーションにおいて、このような難しい推測作業を、小脳が担っているとされています(中公新書、酒井邦嘉著「言語の脳科学」)。また、言語中枢の運動野とされるブローカ中枢、感覚野とされるウェルニッケ中枢以外に、両者を統合する連合やがあり、これらの中枢、それに小脳、大脳基底核等が絡んで言語理解が進むようです。おそらく、大脳の機能がこれから明らかにされれば、言語、そして電信によるコミュニケーションのプロセスがより明らかになることでしょう。大脳高次機能以外の機能は、fMRI等の研究手法により大分明らかにされてきましたが、この電信の受信プロセスのような高次機能は、まだ神経心理学的な研究が主体のようです。 長々と失礼しました。いろいろと文献に当たり、この受信プロセスのメカニズムを何とかまとめたいと思いつつ幾歳月・・・またまとめられたら、どこかで公表させて頂きたいと思っています。 以上、ご参考まで。 ex JA1NUT 鬼澤信 |
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● res.9 |
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鬼澤さん フォニックスについてのお考え、参考になりました。ありがとうございます。 私はまだ欧文の暗記受信の世界を見ることができていないので、それが黙読に近いのか人の話を聞いていることに近いのかはまだわかりませんが、脳内の変換プロセスは同じでも、そこまでにいたる方法はいろいろありそうだと、皆さんのお話で感じました。 私の今の状況は暗記受信にはほど遠く、文字、単語、文章が頭に浮ぶ、頭に残る方法を探しているという感じです。 和文の暗記受信の練習で感じたことですが、いろいろな練習を重ねていくうちに変換プロセスを意識しなくなっていって、遅い符号ではありますが人が話しているように感じることがありましたので、欧文でもいずれそうなるのかと楽しみにしています。 JI1JDI jin |
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