モールスは「ヌへへ」笑う?


アマチュア無線の中で、CWで交信中に笑ったり、笑い声で話すようなときに、話の途中に、「HI」を入れて、笑っているよと云う表現に使うのは、皆さんご承知の通りですが、それでは何故、「HI」を使うか。 アメリカでの話ですが、始めは、優雅に「HO HO HO」(日本語なら、ほ ほ ほ です。)笑っていたのです。 当時使っていた、アメリカン・コードですと「H」は「・・・・」「O」は「・ ・」です。Hは今と同じですが、Oの「・ ・」は今のIとも違うし、Eが2つでもありません。今の3短点の真ん中を抜いたくらいの微妙な間隔だったようです。 当時の「O」が今のモールス・コードでは、変わってしまったのに、笑い声だけは、文字で残すと「HI」として、残ったようです。
普通は「HI」と打ちますが、この「I」の間隔を少し広げて、打ったか、アメリカンコードらしく短点を少し広げて打つのを欧文で「H E E」あるいは、和文で「ヌヘヘ」と聞こえます。 和文をやってる方の中には「ヘヘラ ヘラ」と笑う人も居ますが。Hi

Wのオールドタイマーが「E E K」打ってくる(聞こえる)ことがありますが、これも「OK」をアメリカン・コードで送ってきているのです。

今でもよく使っているアメリカンコードをが 「&」 を示す 「・ ・・・」 です。 いまのコードですと「ES」と聞こえます。 (アメリカン・コード表は、CQ出版社の「モールス通信」や「電信教則本」参照)

(出典:CQ Hamradio 2002/9 CW特集 by A1 CLUB)