無線電信の巧みと技
William G.Pierpont N0HFF
-改訂2版-
前書き
本書の第一版は、符号を最初に習得する最良の方法、技能を増すこと--その道の達人が実際どのようにそれをなしたと言っているのか--を、他の数々の興味深い事柄とともに時間の制約のもと年来の調査研究の結果を収集・保存するかたちで構成しました。私を掻き立てたのは、主要な原則と特徴を、私のファイルの中で埋もれてしまわないうちに整理しておきたいという思いでした。
第一版のディスケットはごく小人数に配られました。すぐにいくつかの間違いの訂正や表現の見直しを経て改訂一版となりました。しかし、それも相当なプレッシャーのもとで、ファイルに入りきらなかった興味ある一般的あるいは特定的な事柄が相当量残されたままの作成になってしまいました。
この第二版は多くのディスケットにコピーされ、バージニア・ビーチ・ハムフェストとコンベンションで大量に無償配布されました。
FISTS CW Club of Americaなど多くの人たちによってコピーされ配布されました。 そこには私の友人James (Jim) Farrior, W4FOKも含まれます。彼のMILL code 習得プログラムにも本書が移植されています。本改訂第二版はいくつかの新しい項目、多くの見直しや加筆、いくつかの付録から本文への変更、事例、特に旧15章、現19章のモールス符号自体の開発に関する事例、の訂正等を含みました。基本的原則は確固として変更はありません。本書が電信を愛好する方々に歓迎されこの魅惑的でやりがいのある技能を修得したい、あるいは磨きたいと考えている方々の一助となり続けることを願っております。
読者にとって本書が興味深く有用なもであることを期待しています。本書は完璧なファイナル版とは申せませんし、考えられる全てを網羅しているとは言えません。いくつかの興味深い項目、特に歴史を割愛せざるを得ませんでした。
おそらくそのいくつかと、さらなる追加を次の改訂版として本書の読者に寄与していただければ幸いです。本書は自由に再版して結構です。ただし、これを必要とする出来る限り多くの人に渡るように非商業ベースでの配布に限ります。
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