2022年 第12回A1CLUB非常通信訓練  

JA1XRQ報告   結果一覧  アクティベータ予定表    実施要領    

   


アクティベータ報告   2022/03/13 (日) 11:27

①コールサイン:JA1XRQ/P
②運用日:3月12日(土)
③同時間:14:30~15:20 (14MHz)、20:00~21:00 (3.5MHz)
②運用日:3月13日(日)
③同時間:9:00~10:00 (7MHz)
④移動場所:自宅室内、庭
⑤バンド:3.5MHz、7MHz、14MHz
⑥リグ:QCX-mini
⑦送信出力:2W
⑧アンテナ:自作ワイヤーMLA
⑨電源:リチウム電池3本
⑩移動手段:なし
⑪詳細:

Go Bagにまとめた移動用装備で運用しました。
夜間の運用は部屋の天井から吊るしたMLAで、昼間は棒に吊るしてアンテナを設置、同軸ケーブルは1mのものですので、高さはありません。
受信機からのノイズが一番大きくなるところで整合がとれているとみなしました。
電源はリチウム電池3本ですが、単三型のもので1時間の運用は賄えました。
出力はキットを組み立てたものですのでこの電源で実測2W程度でした。

予定外だったのですが12日の午後に14MHzにも出てみました。10MHzは開けていたので期待したのですが、CQを出しても空振り続きで、1局の交信も出来ませんでした。

夜間になって部屋の中から3.5MHzの運用を開始しました。
ちょうどA1 NETが行われていたようでチャットに書き込みをするとNILのレポートをくださった方がいてQRPとMLAの非力を感じました。
結局2局からお声がけをいただき、相手局は599でしたがこちらは329、319をもらいました。
また、微弱な電波の為、CQを出していてもこちらの信号が聞こえていないようで被されてしまい周波数を移動しなければならない事態もありました。
21時からコンテストが始まるようで騒がしくなってきたので早々に退散しました。

13日はバンド中が大変にぎやかでした。コンテストが行われているようで、周波数が空いていません。
7MHzの下の方でCQを出しました。しばらくすると混信が始まり周波数を2回ほど移動してCQを出し続けました。
しかし、1時間の運用で1局も交信をすることが出来ませんでした。

終了後、上の周波数に移ってコンテストに参加している局に呼びかけると長野県の局と繋がりました。
掌に乗るコンパクトなリグと小さなMLAでの挑戦でしたが、トータル3時間ほどの運用で交信できたのは3,5MHzでの2局のみでした。
微弱な電波ではCQを出しても気づいてもらうことが難しく、チャットで告示するなど、その周波数に出ていることがわかっていなくては交信できないのが実情なのでしょう。
14MHz、7MHzでもチャットに告示をしたのですがROMの方の数も少なく、交信はできませんでした。

これまで同じ設備でこちらから呼びかけをした場合には交信できることも多かったので、今回の非常通信訓練にも期待したのですが、厳しい結果となりました。

GoBagにまとめたコンパクトな装備でも交信をすることは可能であり、山に登るなりのロケーションを変えれば交信数は増えたかもしれません。
アンテナの設営は木の枝に引っ掛けるなど簡単にでき、設営、・撤収にも5分も掛からない手軽さです。非常時にも最終の手段としては使えると思いました。

今回はA1クラブのチャットが使える環境でしたので情報の共有ができました。
しかし、災害発生時にはネット環境も被害を受ける可能性があります。その場合、連絡ルートを設定するのにどの周波数を使うのかが課題になると思います。
その昔、WWⅡの北欧の戦場で使われたというPara80setのようにクリスタル固定の1周波数という構成も意味があったのだと気づきました。
 
この企画をしてくださった皆さんに感謝いたします。実際に運用してみてさまざまな気付きを得ることが出来ました。お声がけいただいたクラブの皆さんにも感謝いたします。ありがとうございました。






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